JR・タクシーなどの初乗り運賃

かつての国鉄が分割民営化されたのが昭和62年4月1日。JR6社は政府主導の経営から離れ、多くの改革を推進している。車両、車内サービス、多角経営と国鉄時代よりはマシにはなっている。万年赤字計上を続けた国鉄が民営化され各社とも黒字計上にまで経営を立て直したが、他の私鉄に比べまだまだ運賃が高すぎる。表では山手線という限られた路線を基準に算出してるいるが、例えば東京都心部より横浜に行くとき、京浜急行、東急電鉄、JRと三通りを乗り比べる東急の2倍に充当する。

ところでタクシーの戦後料金スタートが100円となっているのは、それまでタクシーは「円タク」といわれ、料金が1円だった。新円に直すと100倍ということから100円スタートとなったものの、これは当時タクシーなど庶民の足ではないにしても高すぎたのである。したがって唯一値下げされた珍しい例となった。ところが、80円時代は長かった。これがタクシーを独身サラリーマンがプライベートでも気軽に利用できた。

国土交通省の調査によると、実際タクシー利用者は年々減少しており、1996年にはのベ27億人に達していたが、2005年には5億人減の22億人になった。しかも、やむなく値上げをすればますます客離れが進むという悪循環に陥り、運転手の労働条件はなかなか改善へと向かっていないのが現状だ。

JR最低運賃 都バス運賃 路面電車運賃 タクシー基本料金
昭和20年(1945) 0.10円 (区間/円) (1系統/円) 100(2km/円)
昭和21年(1946) 0.20
昭和22年(1947) 0.50→1.00
昭和23年(1948) 5.00
昭和24年(1949)
昭和25年(1950)
昭和26年(1951) 10
昭和27年(1952) 80
昭和28年(1953) 20
昭和29年(1954)
昭和30年(1955) 15 10
昭和31年(1956)
昭和32年(1957)
昭和33年(1958)
昭和34年(1959)
昭和35年(1960) 13
昭和36年(1961)
昭和37年(1962)
昭和38年(1963)
昭和39年(1964) 100
昭和40年(1965) 20
昭和41年(1966)
昭和42年(1967)
昭和43年(1968)
JR最低運賃 都バス運賃 路面電車運賃 タクシー基本料金
昭和44年(1969) 30
昭和45年(1970) 30 20 130
昭和46年(1971)
昭和47年(1972)
昭和48年(1973) 170
昭和49年(1974) 220→280
昭和50年(1975) 70 50
昭和51年(1976) 60
昭和52年(1977) 90 70 330
昭和53年(1978) 80 110 90
昭和54年(1979) 100 380
昭和55年(1980)
昭和56年(1981) 110 130 120 430
昭和57年(1982) 120 140
昭和58年(1983)
昭和59年(1984) 130 150 130 470
昭和60年(1985) 140 160 140
昭和61年(1986)
昭和62年(1987)
昭和63年(1988)
平成7年(1995) 130 200 160 650
平成27年(2015) 140 210 170 730
▲ページトップへ