ガソリンの値段と年間消費量

原油をすべて輸入に頼らざるを得ない日本は、産油国との友好関係が死活を決めかねない。あの紛争の続く中近東(世界の火薬庫)に対し、常に第三者的に中立態度を取り続けているのも、この石油の輸入という大前提があるからだ。戦後も大きなもので2回のオイル・ショックに見舞われた。

世界の原油は主に中東、北アメリカ、北海(ヨーロッパ) の3つの地域で産出され、各国に供給されている。このなかで、原油の取引価格の指標となっているのが北アメリカのWTI(West Texas Intermediate)と呼ばれる、テキサス産の原油だ。このWTIが先物相場で活発な取り引きが行われていることで高騰しているのである。このWTIの原油に石油関係者のみならず、投資家の投機マネーが大量に流れ込んでいるのだ。このように投機マネーが先物相場に流入してくる理由には現実の石油の需給を見極めるというよりも、近い将来、石油が値上がりしそうだ、という投資家の思惑が絡む。

ガソリン価格 ガソリン消費量 乗用車保有台数
昭和20年(1945) (1l/円) (kl) (台)
昭和21年(1946) 1.2
昭和22年(1947) 7.9 19,985
昭和23年(1948) 14 29,059
昭和24年(1949) 17.7 31,480
昭和25年(1950) 23 36,680
昭和26年(1951) 24.5 48,309
昭和27年(1952) 34 52,705
昭和28年(1953) 36 91,956
昭和29年(1954) 39 124,938
昭和30年(1955) 37 139,078
昭和31年(1956) 34 157,802
昭和32年(1957) 39 3,508,952 188,430
昭和33年(1958) 38 4,124,089 225,359
昭和34年(1959) 43 4,702,443 269,354
昭和35年(1960) 5,860,399 330,810
昭和36年(1961) 6,789,203 493,470
昭和37年(1962) 45 7,899,190 700,048
昭和38年(1963) 47 9,277,113 951,474
昭和39年(1964) 48 9,718,054 1,329,270
昭和40年(1965) 51 10,873,649 1,779,026
昭和41年(1966) 51 12,358,393 2,289,665
昭和42年(1967) 53 14,291,063 2,996,254
昭和43年(1968) 55 16,331,673 4,091,752
ガソリン価格 ガソリン消費量 乗用車保有台数
昭和44年(1969) 53 18,531,051 5,514,190
昭和45年(1970) 54.5 21,013,127 7,270,573
昭和46年(1971) 57.3 22,885,131 9,104,593
昭和47年(1972) 58 24,871,283 10,915,284
昭和48年(1973) 66.2 27,223,325 12,964,298
昭和49年(1974) 97.6 27,111,775 14,551,868
昭和50年(1975) 112.4 28,994,806 16,044,338
昭和51年(1976) 118.5 30,439,005 17,377,551
昭和52年(1977) 121.4 31,516,372 18,618,213
昭和53年(1978) 109.1 33,875,220 19,942,495
昭和54年(1979) 124.8 34,511,446 21,409,307
昭和55年(1980) 154.8 34,542,735 22,751,524
昭和56年(1981) 157.1 35,285,836 23,646,119
昭和57年(1982) 172 35,342,775 24,578,524
昭和58年(1983) 156 37,065,452 25,435,492
昭和59年(1984) 150 36,046,599 26,320,351
昭和60年(1985) 146 36,698,275 27,038,220
昭和61年(1986) 128 38,650,304 27,790,194
昭和62年(1987) 126 38,488,395 26,687,691
昭和63年(1988) 122 39,715,530 27,824,733
▲ページトップへ