うどん・そばの価格推移
昭和3年に「支那蕎麦製造卸組合」が発足した。当時、支那蕎麦は1杯10銭、めん1個玉の卸値は1つ2銭5厘から3銭であったと組合の記録にある。昭和11年(1936)には、全国で初めて駅構内にそば・うどん店が開店した(群馬・JR高崎駅構内)。昭和12年には東京のうどん、蕎麦のもり・かけが8銭から10銭に値上がりしている。
太平洋戦争による食糧難時代には、政府発行の「食料切符制」が実施された。昭和15年(1940)には飲食店における米食販売が禁止となり、蕎麦、小麦粉などを使った代用食に頼った。飲食店でのめん類の公定価格は、うどん・蕎麦のもり・かけが10銭であった。戦後の昭和42年(1967)頃には、立ち食い蕎麦屋が人気を集めた。昭和33年(1958)。
※東京都区部の小売価格の平均
平均価格 | 備考 | |
明治元年(1868) | 5厘 | |
大正6年(1917) | 4銭 | |
昭和9年(1934) | 10銭 | |
昭和15年(1940) | 15銭 | |
昭和24年(1949) | 15円 | |
昭和27年(1952) | 17円 | 麺類外食券制 |
昭和28年(1953) | 20円 | 自由販売になる |
昭和29年(1954) | 25円~30円 | |
昭和32年(1957) | 30円~35円 | |
昭和34年(1959) | 35円 | |
昭和36年(1961) | 40円 | |
昭和39年(1964) | 50円 | |
昭和42年(1967) | 60円 | |
昭和43年(1968) | 70円 | |
平均価格 | ||
昭和46年(1971) | 100円 | |
昭和47年(1972) | 120円 | |
昭和48年(1973) | 150円 | |
昭和49年(1974) | 170円~200円 | |
昭和50年(1975) | 200円~220円 | |
昭和51年(1976) | 230円 | |
昭和53年(1978) | 250円 | |
昭和54年(1979) | 260円 | |
昭和55年(1980) | 280円 | |
昭和56年(1981) | 300円 | |
昭和58年(1983) | 310円 | |
昭和59年(1984) | 320円 | |
昭和60年(1985) | 330円 | |
昭和61年(1986) | 340円 | |
昭和62年(1987) | 350円 | |
昭和63年(1988) | 354円 | |
平成5年(1993) | 439円 | |
平成10年(1998) | 467円 | |
平成18年(2006) | 510円 |