推移

死亡数の推移と男女別死亡率

死亡率が平成に入ってから7%台に上昇した。つまり高齢化が進み、頂点に達しようとする現象である。高齢層が老衰化する比率が高まったための上昇だ。一歳未満の乳児死亡率が昭和22年(終戦直後)に7.7%という信じられない高率だった。医療及び母体内における栄養不良が最大の原因だったが、これが現在は0.4%程度。この数字が平均寿命の延びに大きな底上げとなった。

昭和20年代の三大死亡原因の第一位は結核だった。栄養不良による体力低下が招く病気であり、現代においては死因になる病気から除外されているほど縁遠くなった。そして、現代社会における死因第一位は「がん」だが、二位の心疾憲関連にある死亡が、男性より女性のほうが極端に少ない。この辺が男女の死亡数に差がついた原因だそうだ。それにしても人間が長生きすると思わぬ現象が起こる。人生50年時代ならこ臨終を迎える年なのに、いまや50代夫婦が離婚し、共に再出発しようというややこしい時代となった。

死亡数 死亡率(人口1000対)
昭和20年(1945) 男性 女性
昭和21年(1946)
昭和22年(1947) 1,138,238人 15.6% 13.6%
昭和23年(1948) 950.610 12.6 11.2
昭和24年(1949) 945.444 12.2 10.9
昭和25年(1950) 904.876 11.4 10.3
昭和26年(1951) 838.998 10.4 9.4
昭和27年(1952) 765.068 9.4 8.5
昭和28年(1953) 772.547 9.4 8.5
昭和29年(1954) 721.491 8.8 7.6
昭和30年(1955) 693.523 8.3 7.2
昭和31年(1956) 724.460 8.6 7.5
昭和32年(1957) 752.445 8.9 7.7
昭和33年(1958) 684.189 8.0 6.9
昭和34年(1959) 689.959 8.0 6.8
昭和35年(1960) 706.599 8.2 6.9
昭和36年(1961) 695.644 8.0 6.7
昭和37年(1962) 710.265 8.1 6.7
昭和38年(1963) 670.770 7.7 6.3
昭和39年(1964) 673.067 7.6 6.3
昭和40年(1965) 700.438 7.9 6.4
昭和41年(1966) 670.342 7.5 6.1
昭和42年(1967) 675.006 7.5 6.1
昭和43年(1968) 686.555 7.5 6.1
死亡数 死亡率(人口1000対)
昭和44年(1969) 693.787 7.6 6.1
昭和45年(1970) 712.962 7.7 6.2
昭和46年(1971) 684.521 7.3 5.9
昭和47年(1972) 683.751 7.2 5.8
昭和48年(1973) 709.416 7.2 5.9
昭和49年(1974) 710.510 7.1 5.9
昭和50年(1975) 702.275 6.9 5.7
昭和51年(1976) 703.270 6.8 5.7
昭和52年(1977) 690.074 6.7 5.5
昭和53年(1978) 695.821 6.7 5.5
昭和54年(1979) 689.664 6.6 5.4
昭和55年(1980) 722.801 6.8 5.6
昭和56年(1981) 720.262 6.7 5.6
昭和57年(1982) 711.883 6.6 5.4
昭和58年(1983) 740.038 6.9 5.6
昭和59年(1984) 740.247 6.8 5.6
昭和60年(1985) 752.283 6.9 5.6
昭和61年(1986) 750.620 6.8 5.6
昭和62年(1987) 751.172 6.8 5.6
昭和63年(1988) 793.014 7.1 5.9
平成5年(1993) 878.044 7.8 6.4
平成17年(2005) 1,083.796    
平成26年(2014) 1,273.004    
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