マグロ・ブリの値段変遷
日本人はとにかくマグロ好きな国民。何しろ世界の漁獲高のうち、約3分の1が日本向けに供給されているというマグロ大国。なかでも刺身用にかぎると8~9割を日本が消費しているの。だからこそ毎年のようにマグロの漁獲制限や値段の高騰がトップニュースになっている。それだけではない。世界ではいま空前の日本食ブームが起きている。ヘルシー志向で火がついた欧米はもとより、経済発展をした中国の都市部でも寿司や刺身が好んで食されるようになった。そして、台湾でもマグロの消費量が伸びていて、日本食を扱う店には必ず刺身があり、回転寿司にいたっては台湾全土で100店舗以上を運営する企業まで出てきている。つまり、マグロの漁獲高は減っているのに世界の需要は急激に伸びるという、マグロ争奪戦が繰り広げられている。さらに、漁船は農業・漁業用に無税化されている「A重油」を燃料としているのだが、 ジワジワ上がり、遠洋漁業をする場合、外国の排他的経済水域(EEZ)で漁業をすることになるが、入漁料を支払ってから収穫する決まりになっていて、この入漁料も近年大幅に値上がっている。
※東京都区部の小売価格
マグロ (量目) |
平均価格 | ブリ (量目) |
平均価格 | |
大正10年(1921) | 卸 10貫(37.5g) | 53円15銭 | 卸 近海物 10貫(37.5g) | 24円44銭 |
昭和元年(1926) | 27円30銭 | 16円69銭 | ||
昭和10年(1935) | 小売 100匁(375g) | 54銭 | 小売 100匁(375g) | 22銭8厘 |
昭和27年(1952) | 切身 100匁(375g) | 91円70銭 | ||
昭和28年(1953) | 133円 | |||
昭和29年(1954) | 115円 | |||
昭和30年(1955) | 128円 | |||
昭和31年(1956) | 146円 | |||
昭和32年(1957) | 165円 | |||
昭和33年(1958) | 144円 | |||
昭和34年(1959) | 400g | 155円67銭 | ||
昭和35年(1960) | 177円 | |||
昭和36年(1961) | 164円 | |||
昭和37年(1962) | 小売 100g |
56円40銭 | 切身 100g |
52円50銭 |
昭和38年(1963) | 72円60銭 | 86円40銭 | ||
昭和39年(1964) | 76円40銭 | 67円30銭 | ||
昭和40年(1965) | 79円30銭 | 78円20銭 | ||
昭和41年(1966) | 91円70厘 | 92円20銭 | ||
昭和42年(1967) | 101円 | 96円50銭 | ||
昭和43年(1968) | 99円20銭 | 128円 | ||
昭和44年(1969) | 118円 | 130円 | ||
昭和45年(1970) | 144円 | 144円 | ||
昭和46年(1971) | 168円 | 148円 | ||
昭和47年(1972) | 176円 | 144円 | ||
昭和48年(1973) | 224円 | 170円 | ||
昭和49年(1974) | 289円 | 227円 | ||
昭和50年(1975) | 355円 | 235円 | ||
昭和51年(1976) | 333円 | 254円 | ||
昭和52年(1977) | 348円 | 297円 | ||
昭和53年(1978) | 341円 | 260円 | ||
昭和54年(1979) | 390円 | 262円 | ||
昭和55年(1980) | 402円 | 295円 | ||
昭和56年(1981) | 425円 | 290円 | ||
昭和57年(1982) | 435円 | 295円 | ||
昭和58年(1983) | 405円 | 261円 | ||
昭和59年(1984) | 426円 | 301円 | ||
昭和60年(1985) | 424円 | 282円 | ||
昭和61年(1986) | 405円 | 293円 | ||
昭和62年(1987) | 425円 | 244円 | ||
昭和63年(1988) | 416円 | 256円 | ||
平成5年(1993) | 491円 | 307円 | ||
平成12年(2000) | めばち刺身用赤身 100g | 394円 | 307円 |