戦後昭和史 | 流行・風俗年表

性産業関連用語

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1946

特飲街・赤線-GHQの指令で名目上公娼制は廃止されたが、特殊飲食店として地域を限って売春が許容された。そこを特飲街、またその地域を警察が赤く囲んだことから、赤線と称された。
パンパン-敗戦後街角に立った私娘のこと。外人専門が洋パン、彼女たちが話す片言の英語がバングリッシュなど、様々なバリエーションが生まれた。

1947

額縁ショー-束京・新宿の帝都座で『名画アルバム』と題して額縁の中に裸婦を立たせるストリップ・ショーが行われた。

1948

オンリー-特定の相手(特アメリカ軍将兵)と比較的長い間関係する娼婦。これに対し、不特定多数を相手にする娼婦をバタフライと呼んだ。
全スト-料亭やキャバレーで秘密裏に行われた全裸のストリップショー。全裸ストリップの略。

1950

アルサロ-アルバイトサロンの略。アルバイトの素人ばかり集めたという触れ込みのキャバレー。8月25日大阪・千日前で開店した『ユメノクニ』が第1号とされる。

1952

青線-飲食店の営業許可だけで売春を行う店が集まっている地域。警察は赤線と区別して地図上で青線で囲み、非合法の売春行為が半ば黙認された。
さかさくらげ-ラブホテルのこと。当時は「連れ込み宿」と呼んでいたが、その多くがいわゆる温泉マークを看板にし、そのクラゲを逆さにしたような形から。

1957

売春防止法・4月1日施行。以後一切の売春行為が禁止される。が、ザル法といわれ、後のソープランド、特殊浴場として生き延びをはかる業者が目立った。

1971

ロマンポルノ-経営難に苦しむ日活が打ち出した低予算ポルノシリーズの名称。
第1号は11月20日封切りの『色暦・大奥秘帖』『団地妻・昼下がりの情事』で、この後も年間約70本のペースで製作され、白川和子や片桐夕子などの人気ポルノ女優を生んだ。

1978

ノーパン喫茶登場-ミニスカートに下着をつけないウエートレスがコーヒーを運ぶ喫茶店。1号店はこの年に出来た京都の『ジャニー』といわれる。最盛期、全国に900店舗という。

1980

ビニ本-ビニール本の略。立ち読みができないようにビニール袋に入った非合法か非合法スレスレのエロ本のこと。

1981

撮りおろしアダルトビデオ-それまではすでにあるポルノフイルムをビデオ化したアダルトビデオが主流だったが、この頃からビデオのために撮りおろしたものが出回り始めた。

1982

裏ビデオ流通-アダルトビデオは通常陰部をモザイクなどで消してあるが、消しのないものが一部で流通し、こう呼ばれた。

1984

ソープランド-「トルコ風呂」に対するトルコ人留学生の抗議に対して、業界が公募して決めた。

1986

テレクラ-新風営法以後登場した新手の風俗商法。テレホンクラブの略。個室に電話を置き、電話をかけてくる女性と会話を楽しむという触れ込みだが、それを通じて売春も行われた。

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