みんなのうた
みんなのうたの第1回放送は1961(昭和36)年4月3日、歌はチェコ民謡「おお牧場はみどり」だった。当時は、子どもが大人の流行歌を歌うことにまゆをひそめる傾向があり、CMソングの氾濫も批判の対象だった。そんな折、「テレビから子どものための歌を」と始まったのが(みんなのうた)だった。歌は国内外の既成の曲から、番組オリジナル曲までさまざま。外国の曲ではブロードウェーミュージカルの名作『サウンドオブミュージック』で歌われた「ドレミの歌」(歌:ペギ一葉山)が、ペギー自身の訳詞で永遠のスタンダード曲になった。(みんなのうた)は40周年の2001(平成13)年までに1084曲が放送されたが、いちばん多く歌った歌手が19曲のペギ一葉山だ。(みんなのうた)といえば、歌に合わせた映像も大きな魅力。久里洋二、佃公彦、月岡貞夫、横尾思則とそうそうたるイラストレーター、アニメーターが参加している。また、歌も北島三郎(ふるさとは土佐)、ちあきなおみ(さとうきび畑)から財津和夫(切手のないおくりもの)、SMAP(ベスト・フレンド)までと幅広いが、大スター石原裕次郎(パパとあるこう)が登場していたのは意外と知られていないのでは。
「おお牧場はみどり」 1961年 |
「誰も知らない」 1961年 |
「プンプンポルカ」 1961年 |
「赤鼻のトナカイ」 1961年歌:ペギー葉山 画:久里洋二 |
「クラリネットをこわしちゃった」 1963年 |
「チムチムチエリー」 1966年 |
「ゆりかごのうた」 1967年 |
「パンのマーチ」 1969年 |
「子犬のブルー」 1972年 |
「ちいさい秋見つけた」 1972年 |
「算数チャチャチャ」 1973年 |
「北風小僧の寒太郎」 1974年 |
「ひげなしゴゲジャバル」 1974年 |
「赤い花白い花」 1976年 |
「山口さんちのツトム君」 1976年 |
「コンピューターおばあちゃん」1981年 |
「メトロポリタン美術館」 1984年 |