推移

ビールと清酒・焼酎の値段

日本には「酒税」という独得の税金がある。他の食品にはないもので、酒造者と国税局が延々ともめ続け訴訟事件も起こった。日本酒、ビール、ウィスキー類に高率の税金がかかり、「税金を飲んでいるようなものだ」と酷評される代物だ。焼酎は定率ですむが、この差別は原材料からくる。日本の場合、日本酒、ビールの価格が世界に比べて割高なのは、この悪税による。例えば、缶ビール価格を比較してみると、60~70円がアメリカ。イギリス110円、北欧90円といったぐあい。日本は220円で差額は税金なのである。輸入ビールにも国税として同じように上乗せし、同価格となる。2014年4月の消費税率アップ(8%に)で租税負担率は、46.66%に及ぶ。このように、ビールは小売価格のほぼ半分が税金なのだ。

ビール価格(大びん/円) 清酒価格(1.8㍑/円) 焼酎価格(甲類1.8㍑/円)
昭和20年(1945) 1.35 7.33 5.40
昭和21年(1946) 2.40 10.50
昭和22年(1947) 6.00 30.00
昭和23年(1948) 100.00 505.00
昭和24年(1949) 162.22 757.50
昭和25年(1950) 125 425.00
昭和26年(1951) 115 795 330.00
昭和27年(1952) 127 371.00
昭和28年(1953) 130 380.00
昭和29年(1954) 107 310.00
昭和30年(1955) 125 520 360
昭和31年(1956)
昭和32年(1957) 350
昭和33年(1958)
昭和34年(1959) 508 345
昭和35年(1960)
昭和36年(1961)
昭和37年(1962) 355
昭和38年(1963) 115 345
昭和39年(1964)
昭和40年(1965) 716
昭和41年(1966) 120 720
昭和42年(1967) 753 360
昭和43年(1968) 810
ビール価格(大びん/円) 清酒価格(1.8㍑/円) 焼酎価格(甲類1.8㍑/円)
昭和44年(1969) 130 840 390
昭和45年(1970) 855
昭和46年(1971) 140 900 440
昭和47年(1972) 900
昭和48年(1973) 953
昭和49年(1974) 160 1,120 520
昭和50年(1975) 1,210 660
昭和51年(1976) 180 1,330
昭和52年(1977) 195 1,370 700
昭和53年(1978) 1,450
昭和54年(1979) 215 1,450 710
昭和55年(1980) 1,576 790
昭和56年(1981) 240 1,640 880
昭和57年(1982) 265 1,660 890
昭和58年(1983) 1,741
昭和59年(1984) 285 1,847
昭和60年(1985) 1,870
昭和61年(1986) 1,870
昭和62年(1987) 1,870
昭和63年(1988) 1,780
平成6年(1994) 320 1,840 1,520
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